【動画あり】107年前に沈没したタイタニック号の現在の姿が初めて4Kで撮影される。14年ぶりの有人海底探査

【動画あり】107年前に沈没したタイタニック号の現在の姿が初めて4Kで撮影される。14年ぶりの有人海底探査

【ロンドン共同】107年前に沈没した英豪華客船タイタニック号の現在の姿を、探査会社のチームが大西洋の約4千メートル海底で映像に収めた。
撮影された映像は、探査会社のチームが大西洋の約4000メートル海底で撮影され、海水やバクテリアにより腐食が進む船体の状況が明らかになりました。
タイタニックの有人探査は14年ぶりという。英PA通信が21日報じている。

探査会社「カラダン・オーシャニック」などによると、船員部屋があった右舷側が崩れ始めているのが確認され、デッキや豪華船室があった部分も劣化が進んでいた。タイタニックに詳しい歴史家は「ショックだ」と語った。

映像は初めて超高精細の4Kで撮影された。ドキュメンタリーとして公表されるという。

タイタニック号はなぜ沈んだ?

ニューヨーク港に向けて航行中に「海氷が存在する」という警告を4月14日中に6件受けていたにもかかわらず、タイタニックの見張りが氷山に気付いたとき船は最高に近いスピードで進んでいた。衝突を回避しようとしたが間に合わず、船は右舵方向に斜めからの打撃を受け、全16区画のうち5つの区画に穴が開いてしまった。

タイタニックは全16区画のうち4つの区画が浸水しても沈没しないように設計されていたが、それは十分でなくクルーはすぐにこの船が沈没することに気がついた。クルーは遭難信号灯と無線で助けを呼ぶと同時に、乗客を救命ボートに乗せた。しかし、タイタニックの救命ボートは近くの救助船まで乗客を運ぶために設計されており、同時に全員を乗せることは想定していなかった。予想以上に船体の沈没が速かったため救助が追い付かず、乗客とクルーの多くが避難不可能な状況に陥った。それに加えて、ずさんな避難体制のために多くのボートが定員に満たないまま出発する事態も発生した。

タイタニックは1,000人以上の乗客とクルーを乗せたまま沈んだ。海に飛び込んだり、落ちたりした人のほとんどが数分後に低体温症により死亡した。カルパチア号は4月15日の9時15分、最後の生き残りの人を救助したが、既に船の沈没から7時間、衝突から実に約9時間半が経っていた。

この災害は、救命ボートの数、緩い規則、旅客等級によって異なる避難時の扱いなどについて多くの人の義憤を引き起こした。この事故をきっかけとして救助のあり方が見直され、1914年に海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS)が作られた。これは今も海の安全を守っている。

引用;Wikipedia

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